【リーフレット情報】みんなで休暇。夏を楽しみリフレッシュ(令和3年5月28日掲載)

今日のNHKのあさイチではないですが、コロナの状況下、なんとなくのモヤモヤから気持ちが沈んだり、まいってしまう方が増えています。

そんな中、企業の皆様が自社の社員の働き方・休み方の見直しや改善に役立つ情報を提供している「働き方・休み方改善ポータルサイト(厚生労働省の委託事業)」では、新しいリーフレット・パンフレットを掲載したとのお知らせがでました。

●みんなで休暇。夏を楽しみリフレッシュ(リーフレット)

→「新しい働き方・休み方を実践するために年次有給休暇 を上手に活用しましょう」として、「年次有給休暇の計画的付与制度」の導入などを推奨するものです。

●中小企業が使える人材確保支援策・働き方改革支援策(2021年5月)(パンフレット)

→「人材確保」、「生産性向上&業務効率化」、「魅力ある職場づくり&社員育成」というテーマに沿って、支援策を紹介するものです。

詳しくは、こちらをご覧ください。

<「みんなで休暇。夏を楽しみリフレッシュ。(リーフレット)」を掲載しました>

https://work-holiday.mhlw.go.jp/material/pdf/category1/210528_1.pdf

<「中小企業が使える人材確保支援策・働き方改革支援策(2021年5月)」(パンフレット)を掲載しました>

https://work-holiday.mhlw.go.jp/material/pdf/category1/210528_2.pdf

早いもので、2019年4月の有給休暇の5日取得義務化がスタートして2年が経ちました。
取得率が過去最高を記録するなどコロナの状況を踏まえても結果は出てきているようです。
私の妻の勤め先でも、「有給は使わないもの」という感じの昔ながらの意識だったのですが、最近急激に取得が進んでいます。取得する雰囲気ができてきたということは非常に良いことです。

どのような事情や背景であったとしても、使われていない制度が使われ始めるといろいろと相談をいただくことが増えてきました。それが組織。人の集まるところにはいろんな悩みも出てきます。そんなあるあるのお話です。

どこにでもある話のもめる労働者のパターンですが、

  • 事業主からの業務都合による調整に対して、希望日で取得する権利のみを主張する方
  • 必ず3連休を希望し、業務都合を考慮したり、周りの人との調整を行わず我先にと決めてしまう方
  • 周りと調整して、何とか自分の希望を調整するが、主張の強い方に負けて不満を募らせる方
  • 常に事後申請、突発的に取得する方
  • 学校や子供、病気や育児介護の都合など、調整がほぼ難しい日程で所得する必要があり、ほかの方から妬まれたり心無い言葉をかけられたりする方
  • 全く取得しない、むしろ取得を悪だと考えていて、所得しても会社に出社してしまうような方

細かくは他にもいろいろありますが、大きく分けてこれくらいだと思います。
一方、事業主はパターンはさほど多くなく

  • 取得させない方
  • 取得することにグチグチいう方
  • 取得したことで評価を下げる方

このあたりに分けられると思います。「取得させない」は労基法違反になりますのでさておき、2番、3番の方は多いでしょう。

これらの方々の組み合わせで様々なご相談もあったりするのですが、最終的には話し合っていただくしかないのが実情です。

このような問題をはじめ労働関係については、どうしても「私だけが・・・・」という感情論、相手に納得させよう(自分の言い分を通そう)という雰囲気が必ずあります。こじれる場合はこの傾向が強いと感じます。

そのため、話し合いにおいては対決姿勢で話や議論をするのではなく、相手を尊重する対話形式で妥協点を探していくしか方法はありません。

すべてをルール化することは難しいですが、基本線は決めることができるはずです。例えば、原則的な取得理由の優先順位。やむを得ない家庭都合の場合(病気治療、育児介護、子供の学校関係など)や、業務上の調整が不可能な場合(代替不可能な業務、その日や時間でなければならない場合など)と言った調整不可能な事情を最優先とするといったことです。

その上で、業務の人員配置は問題ないか、業務内容や業務量が属人的、偏りはないか、個々人の努力でもちつもたれつは可能かということを対話して決める。休みたいときに休む、そのお気持ちはすごく分かりますが、「お互い様、持ちつ持たれつ」という風土を社内に醸成することが重要です。

今回の資料を参考にしながら、自社にあった方法やルールを模索してみてください。