令和4年度厚生労働省所管予算概算要求が公表されました。
厚生労働省の令和4年度予算の概算要求関係の資料が、令和3年8月31日に公表されました。
これによると、その概算要求額は、一般会計で33兆9,450億円と過去最大となっています(前年度当初予算比8,070億円増)。
そのうち、年金・医療等に係る経費が31兆7,791億円と、その大半を占めている状況です。
なお、厚生労働省の令和4年度予算の概算要求の柱は、次の4つです。
●新型コロナの経験を踏まえた柔軟で強靱な保健・医療・介護の構築
●ポストコロナに向けた「成長と雇用の好循環」の実現
●⼦どもを産み育てやすい社会の実現
●安心して暮らせる社会の構築
このうち、企業実務に特に関連するのは、『ポストコロナに向けた「成長と雇用の好循環」の実現』だと思われます。
その実現のために、「雇用維持・労働移動・人材育成等に向けた支援」、「多様な人材の活躍促進」、「誰もが働きやすい職場づくり」について、必要な予算が要求がなされています。
要求内容を抜粋すると、次のとおりです。
女性活躍・男性の育児休業取得等の促進 | 178億円 |
就職氷河期世代の活躍支援 | 796億円 |
高齢者の就労・社会参加の促進 | 283億円 |
柔軟な働き方がしやすい環境整備、安全で健康に働くことができる職場づくり | 309億円 |
最低賃金・賃金の引上げに向けた生産性向上等の推進、 同一労働同一賃金など雇用形態に関わらない公正な待遇の確保 | 296億円 |
まだ概算要求ではありますが、来年度の労働関係の方向性を予測するには重要な内容です。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<令和4年度厚生労働省所管予算概算要求関係>
≫ https://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/22syokan/